Warren's BLOG

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大人の都合?【学校の教科書・ノート】って紙じゃなきゃダメなの?

私には小学生と中学生の子供がおります。

毎日毎日、重そうに教科書やら副教材をもって登校する姿を見ています。

そこで疑問が生じるわけです。

 

たくさんの荷物を持っている小学生(女子)の絵 たくさんの荷物を持っている小学生(男子)の絵

 

 

教科書やノートが紙である必要があるのか?

今やスマートフォンが日本中に普及し、どこもかしこもスマホ愛好者だらけです。

小中高校の先生でも例外ではありません。

ではそんな現代で ”紙製の教科書” ”紙製のノート” である必要があるのかという疑問が出てきます。

何故って思いませんか?

教科書の絵、国語、数学、英語、社会、理科の順

文部科学省のWebSiteによれば

小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及びこれらに準ずる学校において、教科課程の構成に応じて組織排列された教科の主たる教材として、教授の用に供せられる児童又は生徒用図書(教科書の発行に関する臨時措置法第2条)

と定義されています。

さらに

小学校においては、文部科学大臣の検定を経た教科書又は文部科学省が著作の名義を有する教科書を使用しなければならず、この規定は、中学校、高等学校、中等教育学校等にも準用している

となっています。

つまり、学校教育要領を盛り込んだ ”文部科学省が認めた” ”図書” でなければいけないと解釈しました。

図書だから紙製なのかとも考えたのですが、図書の定義を辞書で調べてみると、

図書=ほん、書籍

(新選国語辞典 小学館より)

と書いてありました。

それでは、電子書籍でも良いのではないだろうかと思うわけです。

ノートについては私の調べでは、定めはありませんでした。

 

 

電子書籍による教科書を導入している学校はあるのか?

今のところ私の周辺では小中高共に電子書籍による教科書を使用しているところはありませんでした。

調べてみると、導入率50%以上と出てきましたが、それは教員用で子供達用ではありません。

しかし、喜ばしいことに、文部科学省で「デジタル教科書」についての議論がなされ、実証研究がされていました。

しかも、平成30年12月には「導入にあたってのガイドライン」が、平成31年3月には「実践事例集」が策定・公表されていました。

教科書を配布する代わりに、タブレットを全小中高生に配布し、「デジタル教科書」による授業が始まるのも遠くないということですね。

 

 

デジタル教科書のメリットとは

①重い荷物を毎日持ち歩く必要がない

②置き勉可の学校は毎日持ち帰るので、家庭での学習効率が上がる

③動画配信による授業も可能となるので、病気や不登校等で欠席した授業を補える

④宿題の配布・採点をタブレットで出来るようになる

⑤先生の事務的な労働時間の削減につながり、授業の準備に時間が掛けられる

⑥常に最新の情報を子供達に提供できる

⑦必修化されるプログラミングの授業効率化につながる

など挙げたらキリがありません。

まさしく現代社会にマッチしたシステムとなるでしょう。

 

 

デジタル教科書のデメリットとは

一番は視力低下の恐れがあることでしょう。

ブルーライトカットの端末を開発するなどの対策は必要かと思います。

さらに、タブレット端末は教科書以外の利用も可能となるため、教科書・ノート・宿題等学習に限定した使い方をどうするかの議論が必要になるかと思います。

また、インターネット回線等のICT環境をどうするか、予算はどの程度必要なのか、端末のアップデートや修理はどうするのか、といった新たな学習環境整備が課題となる点でしょう。

 

 

まとめ

デジタル機器を悪者にしがちな大人が多いのですが、決してデジタル化は悪いことではありません。

出来るだけ小さいうちからデジタルに慣れておくことは今や必須です。 

教科書を作っている会社の仕事が無くなってしまったりもしますが、それは時代の流れで致し方ないことだと思います。

ダーウィンの進化論にもありますが、大きいものや強いものが生き残るのではなく、環境の変化に適応できるものが生き残れるのです。

未来のある子供たちの目線で考えて行けば、「デジタル教科書」は画期的なもとのなってゆくと思います。

文部科学省により ”制度” となったことにより、早い段階で普及し、未来型の学習形態に変化してゆくのが楽しみです。

eラーニングの様子の絵